2018koho12
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山形県新庄市&岩手県花巻市 共同広報企画 宮沢賢治を世に広めた松田甚次郎の史実に基づいた舞台公演が、新庄・花巻の両市の協力の下、花巻の地で開催されます。時代を超えて再現されるに至った二人の出会いと偉業をご紹介します。 ■ 二人の出会い 賢治は花巻農学校で教師として生徒に「農民になれ」と教えていましたが、自身が農民ではない矛盾に葛藤していました。そして自身の教えを実践するために、大正15年に自ら退職。岩手日報に「新しい農村の建設に努力する花巻農学校を辞した宮沢先生」という記事で取り上げられました。 このことは地元でも話題になり、盛岡高等農林学校に在学し、賢治の談話に感銘を受けていた甚次郎は、卒業間際の昭和2年に賢治を訪ねます。そこで甚次郎は賢治から「小作人たれ」「農村劇をやれ」という二つのことを諭されました。感銘を受けた甚次郎は、賢治の地元以外で賢治の教えを実践した唯一の人物として世に名を馳せていきます。■ 成し遂げた偉業 甚次郎は賢治の教えを実践し、それらの記録「土に叫ぶ」を出版。瞬く間にベストセラーとなり、それ 相見える二つの星人々を魅了し続ける不朽の童話作家花巻の星宮沢賢治明治29年-昭和8年花巻市生まれ。盛岡中学、盛岡高等農林学校卒。1922年花巻農学校教諭。大正13年、心象スケッチ「春と修羅」、童話集「注文の多い料理店」刊行。代表作に「銀河鉄道の夜」「雨ニモマケズ」「風の又三郎」など。大正15年羅須地人協会設立。農民の生活の向上のために尽くすが、急性肺炎のため37歳で永眠。宮沢賢治記念館 多彩なジャンルに及ぶ宮沢賢治の世界との出会いの施設。スクリーン映像や関係資料を「科学」「芸術」「宇宙」「宗教」「農」の5分野に分類し、解説と作品に至る創作過程、最新の研究成果などを展示紹介しています。■開館時間:8時30分~17時 ■休館日:12月28日~1月1日◎詳しくは、宮沢賢治記念館(岩手県花巻市矢沢1-1-36)まで。℡0198-31-2319入館料小・中学生高校生大学生一般個人150円250円350円団体※20人以上100円200円300円▲記念館常設展示室▲宮沢賢治記念館外観10

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