2019koho03
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No.12時代と共に使われなくなった着物の再活用【ものづくり】をひたすらに楽しむものづくりの街しんじょう彩縫クラブ彩縫クラブものづくりのススメ 平成21年に設立し、着物生地を使って和小物を制作している彩縫クラブ。もともとは生地の柄や風合いが好きで、着物を集めていたという代表の泉谷さん。和小物を使ったつるし飾りが作りたくて、集めていた着物を材料にして【ものづくり】を始めたのが彩縫クラブ設立のきっかけだったと話します。最初は一人の趣味だったものが、自分も作ってみたいと集まった人、着物を提供してくれる人、展示を見に来てくれる人などが関わっていくうちに、市民団体として拡大していきました。 彩縫クラブの和小物作りは、着物をほどいて一反の生地に戻すところから始まります。生地にペンで製図を行い、裁断、縫い付け工程を経て、綿やペレットを詰めて閉じたら完成。柄などの違いから、同じ工程で同じ生地を使っても同じものができないのが和小物の良さで、適度なタイミングで完成と文字を見やすくしましたモリサワユニバーサルフォントを使用しています。時代の流れと共に着られなくなっていた着物の美しい柄や雅を思わせる風合いの生地を、和小物として生まれ変わらせた彩縫クラブの作品群。いう達成感が得られて楽しく続けられるのも良さだそうです。 「ただ純粋に『好きだ』『楽しい』と思えることがあると前向きになれるし、視野も広がる。それが私たちにとって、たまたま和小物という【ものづくり】だった」と泉谷さんは語ってくれました。 『作りたい』その気持ちの芽生えた瞬間が【ものづくり】のスタートで、教え教えられるという人との交流の中で、生みの楽しみを共有することは人生にとって大きなプラスになります。【ものづくり】に限るわけではありませんが、『〜〜したい』の気持ちを大切に、ここ新庄の土地柄や文化の中で楽しみをもった生活を送っていただければ幸いです。▲制作作業に没頭する会員の皆さん彩縫クラブ代表 泉谷順子 氏平成31年3月11日号(No.735) ■編集・発行/新庄市 総合政策課 〒996–8501 新庄市沖の町10–37 TEL.0233–22–2116 ■制作・印刷/共栄印刷株式会社 13,800部発行43

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