2019koho03
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特集 新庄の魅力発掘・発見!×「酒の席の冗談から」、花かじかは「退職後に一念発起して」と、きっかけはそれぞれでした。ところが「昔からラーメンが好きだった」という思いはどちらの店主も同じでした。花かじかの店主(70歳)は「小中高とラーメンが好きだった。昔、ラーメンは贅沢品で、お祭りのときぐらいしか食べられなかった。豚や鳥だけの出汁に塩辛い醤油味だったが美味しかった」とその思いを語ってくれました。 ラーメンが大好きな二人は、自分の店のラーメンにも強いこだわりがあり、多くの苦労をして今の味に辿り着いたそうです。特に印象深かったのは梅屋さんの「新鮮なうちに調理してモツの旨味を生かし、自家製でつゆもちの良いちぢれ麺を使う。丁寧に親切に、正直に、誤魔化しはしない」という話。花かじかさんも「化学調味料を使わず、スープと麺にこだわり、シンプルな美味しさを目指す」と、昔ながらの味を突き詰める姿勢が感じられました。 意欲を保ち、努力を続けられるのはなぜか。ラーメン屋のやりがいについて尋ねると、二人とも「うまかったの一言が嬉しい」という答えでした。 そんな熱い思いを持ったお二方に「あなたにとってラーメンとは?」という質問を投げかけてみました。梅屋さんは「食べるのが大好き。どこの店へ行ってってもラーメンを食べる」、花かじかさんは「末永く付き合う友達。歩けなくなるまで付き合うことになる。三食ラーメンでも良いくらい」との思いが聞けました。ラーメンが心から好きだということが伝わってきました。▲店自慢のとりもつラーメンをつくる梅屋さん×受け継がれるラーメン愛 私たちは新庄市で多くのラーメンに触れました。昔ながらのシンプルな味わいのものからオリジナリティ溢れるものまで多様で、新庄市のみなさんが羨ましいと感じました。 しかし私たちが羨ましく感じたのは、ラーメン店の数だけではありません。新庄市の人がその素晴らしいラーメンへ深い親しみを抱いていること、私たちにとってはそれ自体がとても羨ましいことです。昔からのラーメン愛の繋がりこそが新庄ラーメンの強みだと私達は感じました。山形大学生の私たちは、初めて来た新庄で多くの持ちました。そして気になったのが、豊かなその文化を支えるお店の方が、ラーメンに対しそこで私たちはそうした方々へ、普段語られる心こもる一杯    ~ラーメンが 73

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