2019koho07
10/20

新庄の食文化ブランド「SHINJO iinya-FOOD」 夏冬の寒暖差が激しく豪雪地帯である新庄。この地では、食物の長期保存が根付き、さまざまな保存技術を駆使した「保存食文化」が継承されてきました。そして、豊作を祈りつつ、食材を残さず調理する「ありがたみの文化」も根付いています。これらは、後世に残していく本市の貴重な食文化であると言えるでしょう。 市内各界の団体により組織された「新庄市6次産業化推進協議会」の取組のシンボルとなる農産物加工商品ブランド「SHINJO ii-nya FOOD」。このブランド商品開発の取組は、「永く継承されてきた昔からの地域文化を大切にし、その良さを地域外の人に伝える」「そうした地域文化を現代の人々、特に若い人に伝え、次世代につないでいく」という協議会の議論の中から生じた強い思いを形にする取組です。ブランド化への道のり 「SHINJO ii-nya FOOD」を、より現代の消費者の需要に沿った商品にするために、消費者の評価を積み重ね、生産者と話し合いながら磨き上げています。こうした取組を繰り返し、平成30年度末、9事業者による19品目の商品販売を開始しました。商品はそのほとんどが無添加。これも現代の消費者の需要に寄せていった結果です。 市内外での「SHINJO ii-nya FOOD」の認知度が上がり、新庄の食文化が多くの人に知られ、伝わり、「いいにゃ!」と言ってもらえること、そしてこの地域に住む人が本市の食文化を正しく知り、守り、継承していくことで地域の誇りが継承されていきます。その誇りが、定住や雇用の拡大、交流人口の増加といった波及効果を生むものと考えています。これからのさらなる発展に向けて これまでの取組を通じ、「SHINJO ii-nya FOOD」は高い評価をもらい、本市の伝統的な食品類が市内外の人々に十分受け入れられていることを実感しており、取扱店舗も徐々に拡大しています。 今後も、取組に参画する事業者をさらに増やし、商品ラインナップを充実させ、首都圏を中心とした大消費地圏での取扱店のさらなる増加を目指します。 この「SHINJO ii-nya FOOD」の取組が、地域の6次産業化の成功事例となるように、参画する事業者の掘り起こし、関係機関と連携した販路の開拓、6次産業化に取り組む人材の育成、加工適性の高い農産物の生産振興、農業を取り巻く地域内の異業種ネットワークの強化などに引き続き取り組んでいきます。◎詳しくは、農林課農業振興室へ。℡29-5836新庄の「食文化」を伝える「SHINJO ii-nya FOOD」10

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 10

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です