2019koho08
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新庄亀綾織伝承協会​新庄市十日町1509-2℡22-0025営業時間 10時~17時定休日 土日・年末年始78綜絖を通した経糸を反物の幅に合わせて、櫛くしの形をした筬おさに一本ずつ通します。綜絖入れと筬入れを合わせて「小こごしら拵え」と呼び、多いときで約1,800箇所に経糸を通すこともあります。かなり細かい作業で、一本でも間違いがあると、ここまで数日がかりで行った準備作業をやり直すことになりかねません。相当の集中力と注意力が要求されます。 綜絖とジャガード(織機上部についている指定の綜絖を持ち上げて紋様を生み出すための装置)を結び付けて、複雑な紋様を作り出す準備をします。そして、経糸を織機の最後部に取り付けた女めまき巻に結び付けます。ここまでが織るまでの準備工程で2週間程かかります。 製織では、指定の綜絖を持ち上げて経糸を浮かせ、その隙間に緯よこいと糸を通して織っていきます。持ち上げる経糸の組み合わせを変えることで、複雑な紋様を描いて反物にしていきます。 最後に精錬(せっけんなどで煮て、不要な成分を除く作業)と、染色(草木を使った染料に繰り返し浸す作業)をして完成です。▲新庄亀綾織伝承協会で制作した小物類。現在は「新庄綾織」に分類される。特集 伝統工芸を紡ぐ者たち織おり付づけ筬おさ入れ製せいおり織

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