2019koho12
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PROFILE新庄フィルム・コミッション関せき 浩ひろのり紀 氏 新庄市(堀端町)出身。平成6年より、テレビドラマ・バラエティー番組を中心にカメラアシスタントを経てカメラマンとして活動。平成11年には劇場公開映画・テレビドラマを中心に製作担当として活動し、平成27年には新庄フィルム・コミッションを設立し、多くの映像制作に携わる。512特集 映像制作に映る新庄の魅力や、北町の路地なんかが良い味を出していて、時代を経ても変わらないどこか懐かしさを感じる原風景みたいなものが残っているからだと思います。 映画「赤い雪 Red Snow」だと思います。全国ロードショーで撮影の規模も大きく、ロケ地マップが作られるぐらい市内のさまざまな場所で撮影したので、合計で2000万円ほどが地元で消費されました。出演者も豪華で、舞台挨拶のために新庄に来てくれたことでかなり盛り上がりました。封切り(全国で一番先に上映されること)も新庄で行われました。  そうですね。新庄に戻って来る前の人脈や、蓄えていた撮影地としての引き出しも活かされました。撮影地として使ってくれた監督や制作陣も新庄を気に入ってくれて、「次回作も新庄を使いたい」と言って、今でもこっちに来てくれています。 撮影地だけではなく、宿泊や食事も地元経営の中から厳選したかいがありました。冬の閑散期に宿泊施設を外部の撮影隊で埋めるというのも目標に据えていたので、新庄を訪れてくれるのは嬉しい事実です。 撮影に協力してくださった方々に、完成した映画を見せるという形で恩返しがしたいので、ゆめりあにあった映画館「シネマ・アベージュ」を復活させたいと思っています。遠出しないと映画館が無いという状況はもったいないですし。 私一人でどうこうなるものでもないので、多くの人の協力を得ながらになるとは思いますが(笑)。  仕事も人生も楽しむことが大事で、それは周囲の状況ではなく考え方一つだと思います。 冬場の雪は確かに大変なのですが、撮影という視点で見たときに、寒いから空気が澄んで風景がきれいに映り、雪が積もるから景色が美しく見えるという長所があります。現に、撮影隊の多くは「冬だから」「雪があるから」「新庄にしかないものがあるから」といった理由で来てくれています。 この新庄の魅力が全国に知れ渡り、地元の人を楽しませられるようにこれからも頑張っていきたいと思います。その原風景が使われた作品の中で、一番大きな撮影は何でしたか?勢力的な活動で、実績を積み上げていったのが実を結んだわけですね。関さんの活動が新庄のファンを生み出したわけですね。今後はどんな目標をもって活動していくのですか?それが実現したら、新庄に大きな変化が生まれますね。最後にみなさんにメッセージなどあればお聞かせください。

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