第5次新庄市総合計画基本計画(素案)の意見公募結果
募集案件
募集対象者
- 市内に在住・在勤・在学の方
- 市内事業者及び団体
- 計画(案)に利害関係のある方
意見募集期間
令和2年9月10日(木曜日)から10月2日(金曜日)まで
集約状況
提出件数 3件
意見の内容と市の考え
意見1
下金沢町の日新小学校の通学路のことについて、意見を述べさせていただきます。
現在、交通指導員さんが午前7時30分から8時まで十字路にいて下さり、指導して下さっており、助かっております。
下校時間(3時30分から4時30分)頃には学年もバラバラで、少し騒ぎながら帰ってくるので、とても事故が起こりそうで心配です。小学校の先生がバス停まで引率してくださるのですが、お忙しいのでいつまでもいられません。以前は、緑のベストを着た町内の方がいて下さっていましたが、それも毎日同じ時間帯ではありません。これから夕暮れが早くなると、町内の者としては声がけしかできませんが心配です。
また、下水溝のふたのゆがみもひどく、がたがた大きな音がすれ違うたびにします。雪が降ってくれば道幅も狭くなり、消雪もあまりうまくいっていません。
どうぞよろしくお願いします。
市の考え
登下校時の安全確保については、基本計画の施策「安全安心な教育環境の整備」として整理しており、具体的には、「見守り隊やスクールガードリーダーの人材確保」や「通学路の定期安全点検等の実施」などの取り組みを引き続き行っていきます。
見守り隊については、地域の方々のボランティアで支えていただいており、約170名の登録者にご協力をいただいています。ご指摘のとおり、児童の下校時は、時間が不規則であることから、登校時に比べて見守り隊の確保が難しい状況にあると認識しています。現在、各小学校が地域に呼びかけ、協力を仰いでいるところであり、各小学校の担当者と連携し、地域の状況に応じて、必要となる対策を行っていきます。
また、通学路の安全対策については、関係機関と連携した定期的な安全点検を行うとともに、道路パトロールを行うことで危険箇所の早期発見に努めていきます。
意見2
〇青少年ボランティア活動の推進について
成果指標に、登録者数(目標100人、中高生5%)をあげていますが、YYボランティアやサークル登録者数ももちろん大事だが、あまりに小さい数値でこれを目標値にするのはどうかな?登録者数よりも体験機会をどう与えるか、多くの中高生が体験することが大事であり、そのような施策が望まれる。
〇家庭における読み聞かせ、読書の推進について
現在、多くの読み聞かせサークルが存在し、ほとんどすべての幼保小中で活動している。これは地区の強みであり、他地区より秀でた特長である。それらのサークル活動を支援し、さらなる強み、特長として育てていく施策が期待される。各サークルを束ねる市読み聞かせ連絡協議会への支援、連携などを通して読書活動の推進を図っていく施策が欲しい。
〇農林業の振興について
2023年開学予定の専門職大学の文言がないが、農林大学校を含め、産学官連携して振興を図る施策が入るべきと思う。また、学生をまちづくり等にどうとり込むかという視点も大切と思う。
〇競技スポーツの推進について
「ジュニア期からの一貫した選手育成」とあるが、そのとおりと思う。しかし、中学まで県・全国大会等で活躍した生徒が高校入学時に、他地区・他県の高校に進学してしまう例があまりに多い気がする。高校も含めた一貫した指導体制づくりをして、有望な選手がもう少し地元にとどまり活躍する方策が望まれる(各競技団体の一貫した強化体制づくり)。それが高卒後・大卒後も地元に戻り活躍、また選手育成や地域づくり等で活躍し、地域創生の担い手となっていくことが期待される。
〇高齢者の社会参画について
元気な高齢者の経験、知恵、技能を生かす再就職や活動の場を提供する施策がほしい(シルバー人材センターはあるが)。働く、活動することが産業の発展や市民生活の活性化につながり、かつ、本人の健康寿命をのばすことにもつながる。少子化、人口減少が進む中において、高齢者を活かす場は今以上に必要になってくると思う。
市の考え
〇青少年ボランティア活動の推進について
青少年ボランティア体験事業は、中高生のうちに地域の活動に参加することにより地域を知ると共に、将来自ら公益的な活動を行うリーダーを育成することを目的に実施しているところです。
いただいたご意見のとおり、体験機会の提供が重要であると捉えており、市内各団体のご協力をいただき、青少年ボランティア体験事業における活動回数は年間50回以上、参加生徒数は延べ350人以上となっています。また、この他にも小中高校、最上教育事務所、最上総合支庁などで種々のボランティア体験活動が行われているところであります。
成果指標の設定については、本来であれば、青少年ボランティア活動をすることによって「中高生の意識がどのように変容したか」を把握したうえで、指標とすべきと考えますので、今後の事業を遂行する中で、アンケートを実施するなど、指標の見直しを行っていきたいと考えます。
〇家庭における読み聞かせ、読書の推進について
読書活動の推進は、読解力、想像力、思考力、表現力等を養うとともに、多くの知識を得るなど、生きる力を育むものであります。その中で、家庭における読み聞かせは、乳幼児期からの発達段階に応じた読書習慣を形成するために重要な取組みとなっております。市読み聞かせ連絡協議会につきましては、市も事務局として参画し、各小中学校で活動されている読み聞かせサークルの方々と連携を図りながら、読書推進に向けた取組みを展開しているところです。家庭における読み聞かせ、読書の推進につきましては、今年度改定する「市子ども読書活動推進計画」において具体的な取組みを定めるとともに、保護者、教職員、保育士など子どもにとって身近な大人に対して、読書活動の意義や重要性について広く普及啓発を図っていきます。
〇農林業の振興について
農林業専門職大学については、県を中心として設置に向けた検討を行っている状況であり、現段階で本市の基本計画への掲載は見送っています。
今後、大学の設置認可に向けて具体的なカリキュラムが示され、地域内での実習や研究の形が明らかになっていくと思いますので、本市の農林業振興のため、力をお借りすることができないかと考えています。また、多くの学生が本市を生活拠点とすることになりますので、快適な学生生活を提供するとともに、まちづくりへの参加機会を検討していきます。
〇競技スポーツの推進について
いただいたご意見のとおり、ジュニア期からの一貫した選手育成のためには、高校も含めた一貫した指導体制づくりが必要であると考えています。市内の高等学校では、駅伝強化選手や実業団で実績のある方々を指導者として採用し、質の高い指導を受けられることから、中学生の時に各種目において、優秀な成績をおさめた生徒の進学が増えている状況にあります。今後は、各競技団体と連携し、選手育成の体制づくりを検討するとともに、地元企業に対して優秀な指導者の採用の働きかけなどを行い、有望な選手が地元にとどまり活躍できる環境づくりに努めていきます。
〇高齢者の社会参画について
いただいたご意見のとおり、元気な高齢者が地域や社会において活躍していただくことは今後必要な取組みであると認識しています。現在は、新庄・最上地域シルバー人材センターを通して、高齢者の就労機会を創出する取り組みを支援しており、施策「高齢者福祉の推進」の中で「高齢者の活動の場の提供」に取り組んでいくとともに、産業振興や人材確保の観点からも今後検討していきます。
意見3
まず、「第5次新庄市総合計画 基本構想」(素案)の策定、大変ご苦労様でした。
「地方自治法」改正で、策定義務がなくなり、各自治体の判断に委ねられました。これはチャンスです‼新庄市独自の特色ある計画ができることになったわけです。それで計画を読んでの疑問・感想です。
〇「社会潮流や新しい時代の流れに対応した計画」とありますが、今回のコロナ禍は避けて通れない問題のはず。時間がなかったことは理解できますが、withコロナの時代に突入し、10年間の計画はできないのでは?
例えば、リモートワークが叫ばれ、もうすでに各地で受け入れ態勢を整備しています。若者が東京の大企業などに就職しても、すでに就職している人も地元新庄で働き、生活することが可能なのです。
〇「社会統計を踏まえた……」とありますが、国勢調査や人口問題研究所の資料は5年ごと。人口問題にしても、全国と新庄市の情勢は違うはず。新庄市が持っている各年統計を使えば、市の抱える課題がより明確に把握できるのでは。また、客観的に自分の住む市町村の現在の姿(実状・課題)を明らかにするには、定量分析(基礎統計など)とともに定性分析(アンケートや聞き取り調査、市民の声)が不可欠かと思いますが、後者があまりにも少ないのではないでしょうか。
〇この計画では、8つの「まちづくりの柱」さらに分野ごとに分析していますが、例えば教育と生活環境・行政経営の関連性。農工商の連携。福祉と防災など、分野を横断した視点を持って計画しないと新たな課題が生まれてしまい、一方で有機的な連携による新たな展開も見られなくなるのではないでしょうか。
また、藩政時代から新庄・最上は政治・経済・文化圏を一つにしてきました。これを計画の理念・前提として策定してほしいと感じます。新庄祭の時は郡内の学校は休みになります。だのに県外からの観光客は、東根温泉などを利用し、郡内の宿泊施設(温泉宿など)を利用しないのはなぜでしょうか?
〇80数年前、鳥越の松田甚次郎は「(今の)学校教育は、子どもを土と村から逃亡させているとしか見えない」と言っています。子どもは10年後の地域づくりの主体となるべき、地域の宝です。一生懸命地域づくりをしている住民はたくさんいます。その身近な大人こそ、子どもに希望を与える教材です。住民活動に学び、参加することで、地域づくりを担う未来の主権者に生まれ変わる。今こそ教育観の転換が必要では?
市の考え
〇Withコロナ時代における総合計画の計画期間について
いただいたご意見のとおり、昨今のコロナ禍に伴い、これまで以上に先が見えない時代を迎えていると認識しています。一方で、まちづくりにおいて行政が担うべき事柄は、普遍的なものも多くあり、将来を見据えて、目的や課題意識を明確にし、その時代に最適だと考える手法を実行に移すことを基本とすることが重要になります。
ただし、情勢や市民ニーズ、行政が担うべき使命等がこれまで以上に変化しやすい時代であることから、時代にあった行政運営ができるよう、必要に応じて方針を見直していくことも想定しています。
〇総合計画の推進におけるリサーチの在り方について
いただいたご意見のとおり、リサーチについては定量調査、定性調査それぞれの特性を活かしながら、必要となる諸情報を整理、分析を行うことが基本になると認識しています。
ニーズが多様化する一方で行政資源が縮小していくことが予想されているいま、今後の行政はいかに市民ニーズを把握し訴求できるかがまちづくりの質の向上に繋がるものと認識しています。
現在本市においては、毎年度「まちづくり市民アンケート」を展開し、市民意向を把握することとしていますが、まちづくり全般についての聞き取りとなっているため、個別の行政サービスを訴求したい対象者個々のお考えについて深く聞き取ることができているとは言い難く、また、対象者を明確に設定することが難しい分野も多くあるため、どのようにリサーチを行うことが望ましいのか模索しているところです。
今後、第5次新庄市総合計画の運用において、本市が独自に調査把握しているデータも用いながら毎年度分析・改善を行うことを予定していますが、リサーチの最適化については、大きな課題の一つと認識しています。計画の運用とあわせて、引き続き検討していきます。
〇行政分野を横断した取組みに関する総合計画での整理について
いただいたご意見のとおり、行政課題の種類によっては、単一の行政分野及び施策だけではなく、様々な分野を複合的に展開する必要があるものも存在していることは認識しています。
本市においては、まちづくり全体の方針を網羅的に整理する「総合計画」に加えて、主だった行政課題の解決に向けて「個別計画」を策定することで、総合計画を補完するとともに、具体的な課題解決に向けて推進するアクションプランとして活用しているところです。ご指摘の点に関しては、必要に応じて個別計画での整理を行うことを基本としていますので、ご了承ください。
〇新庄最上経済圏を前提とした総合計画の整理について
総合計画は、各自治体において策定する計画であり、最上地域全体では、8市町村が相互協力し、圏域全体で生活に必要な機能を確保することで、定住の促進、住みやすい地域社会の形成を図るため、「新庄最上定住自立圏」を形成し、協定に基づいて「新庄最上定住自立圏共生ビジョン」を策定しています。
周辺町村との一体的なまちづくりについては、当該構想に基づく取組みを基本として、引き続き推進していくことを予定しています。
〇児童生徒における地域での学びを通じた郷土愛の醸成について
いただいたご意見のとおり、児童生徒に対する郷土愛の醸成は、重要な取組みの一つと認識しています。
現在、学校教育においては、地域の人材を活用した授業や、総合的な学習を通じて地域の魅力等を学んでおり、また、学校以外での学びの機会として、中高生のうちから地域の活動に参加することにより地域を知るとともに、将来自ら公益的な活動を行うリーダーを育成することを目的に、青少年ボランティア活動を実施しています。
引き続き、本市で生まれ育った子どもたちが大人との触れ合いを通じた学びの場を提供できるよう推進していきます。
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