計画策定の背景と目的
公共施設の老朽化に伴う「公共施設の更新問題」に対応するため、平成29年3月に「新庄市公共施設等総合管理計画」を策定し、限られた財源の中で、市民ニーズに対応した質の高い行政サービスの提供を継続していくため、公共施設マネジメントに取り組んでいます。
本計画は、質と量の最適化を目指す公共施設マネジメントを推進するため、建物系施設の劣化状況調査などによる現状把握と行政サービスの方向性検討を行ったうえで、個別施設ごとの今後の方向性と対策の方針を示すものです。
計画の基本的な考え方
施設の量と質の見直しなど、公共施設等総合管理計画で掲げた目標の達成に向けて、本計画で可能な限り具体化を図ります。
また、老朽化する施設の安全を確保し、維持修繕や建替えにかかる財政負担の軽減と平準化を図るための「長寿命化」と、施設総量の縮減を図りつつ、住民ニーズに対応した施設の適正な配置を目指す「最適化」を2つの柱にして計画を策定します。
1.最適化の基本的な考え方
限られた財源の中で、適正な配置を見据えた施設の更新を検討していくため、施設更新の優先順位を整理したうえで、施設の統廃合や集約化等を含めた施設の全体最適を目指し、必要な対策を講じていくこととします。
2.長寿命化の基本的な考え方
これまでの市有施設の平均使用年数は38.6年となっており、経年による機能的な劣化を理由に建替えや解体を行ってきました。
また、施設をいつまで使うのかという目標使用年数が定まっていないため、改修や修繕計画が立てられない状況にあります。
今後は、ライフサイクルコストの抑制と平準化を図るため、構造躯体の「物理的耐用年数」まで施設を使用することを統一的な目標に定め、鉄筋コンクリート造の場合には80年までの長寿命化を目指し、計画的な保全を行っていきます。
施設の現状把握(劣化状況調査)
施設の劣化状況を詳細に把握するため、構造躯体以外の10項目の部位について、職員の目視点検と施設管理者への聞き取りによる調査を行いました(対象施設:49施設)。
各施設の調査結果については、「劣化状況調査結果」をご覧ください。
個別施設の今後の方向性
施設の現状把握を踏まえて、個別施設の今後の方向性を8種類に分類し、その対策と課題を整理しました。
また、計画期間内での対策の実施時期と費用の概算(注意)を算出しています。
注意: 施設管理の進捗状況及び実績を踏まえ、令和3年3月に一部改定を行いました。
方向性 | 内容 |
---|---|
建替 | 建替え(減築を含む)を行うもの |
継続 (長寿命化) |
現在の施設を継続して使用し、長寿命化のための改修や修繕等(大規模改修の際の減築を含む)を行うもの |
転用 | 現在の施設を継続して使用するが、使用目的を変更するもの |
譲渡 | 民間事業者、地元自治会等に施設を譲渡するもの |
廃止 | 用途を廃止し、現在の施設の使用を中止するもの |
移転 | 用途をほかの施設に移転し、現在の施設の使用を中止するもの |
統合 | 同じ用途をもつ複数施設の統合を検討するもの |
検討 | 現時点では個別施設の方向性を示すことが困難な施設であり、施設のあり方を継続的に検討するもの |
このページに関する問い合わせ先
財政課
郵便番号:996-8501 山形県新庄市沖の町10番37号
ファクス番号:0233-22-0989
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