20040511
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14シリーズ教育――Part.6学力向上フロンティアスクール新庄中学校(文部科学省指定)新庄中学校=生徒数380人、学級数12、教職員32人(平成15年5月1日現在)「豊かな心をはぐくむ」――新しい時代への人づくり――今回は、地域全体とかかわりを持ちながら、特色のある環境教育を実践している学校の取り組みについて紹介します。しまうなんて。何とかしなければ」という声があがりました。その後、学校では「指一本でできる省エネ」を合言葉に、電気をこまめに消したり、水の出しっぱなしを防いだり、「省エネナビ(消費電力などの簡易測定器)」の活用にも取り組んでいます。総合的な学習の時間「かがやきタイム」の実践から昨年度、六年生は「樹木」、五年生「コメ」、四年生「イバラトミヨ」、三年生「ホタル」をテーマに学習しました。四年生は、山形県ふるさと保全指導員の星川靖捷さんから指首野川にすむイバラトミヨを実際に見せていただきました。そして、絶滅危惧種きぐしゅとなっていること、湧わき水が豊富で年中十二度〜十五度の水温の所にすんでいることなどを知ることができました。六年生の土壌生物調べでは、教生活に身近な環境教育北辰小学校には、樹齢数百年を超すといわれるシンボルの欅けやきの大木をはじめ、桜やもみなど五十種類の樹木があります。また、周辺には田んぼが広がり、指首野川が流れています。これらの身近な自然環境の中で昨年度から環境教育を実践しています。昨年の秋、校庭の落ち葉を集め、新庄バイオマスセンターの協力を得て腐葉土ふようど作りをしました。木々の葉が栄養分を含んだ土になり、その土で野菜を作り味わうことで、「自然の循環」を学びながら自然の恵みを実感し、感謝の心を育むことができると期待しています。昨年九月には東北芸術工科大学の三浦先生を招き、地球温暖化について学習会を開催しました。子どもたちからは「私たちのように物にあふれた国が出す二酸化炭素で、キリバス共和国が海に沈んで育研究センターの舟生先生から、生物を集めるための装置の作り方を教わりました。そして、トビムシなど顕微鏡で見なければ分からないほど小さな生物を見つけ感動し、それらが落ち葉を腐葉土に分解していることを学びました。地域への情報発信PTA広報誌「けやき」で学校の取り組みや環境問題に関する記事を特集し、地域の啓発を図りました。また、環境学習や授業参観の案内を出し、学校や子どもたちの取り組みを見てもらいました。学校だけではなく地域全体が、環境に対する豊かな感受性を持つ子どもたちを育てるとともに、身近な生活に意欲的にかかわりながら、より良い環境作りを目指して取り組み始めています。(北辰小学校)戸沢氏が新庄に入ってくる少し前、最上地方を治めていた大蔵村の清水氏が、宗家である山形の最上氏に滅ぼされ、新庄地方は、最上家の直轄地となり、最上家臣・日野ひの将監しょうげんに治められた。慶長十九年(一六一四)から、最上家がお家騒動で取り潰つぶされる元和八年(一六二二)までの八年間にすぎないが、日野将監は新庄沼田城を居館にし、城下町の整備を行ったので、この時から新庄が最上地方の政治・文化・経済などの中心地となったのである。この日野将監が、新庄地方の豪族たちを把握するため、豪族たちに領地を認める「知行村付ちぎょうむらづけ」という文書もんじょを発行した。この日野氏時代の知行村付は現在四通確認されているが、その中で、一乗院いちじょういん(飛田熊野神社の別当)にあてられた文書に「新城之内しんじょうのうち」「くりの木みやう」という地名がある。これを漢字に当てはめると「栗の木名みょう」となると考えられ、「名」とは、中世の土豪たちが新しく開いた私有地、つまり「名田みょうでん」のことであるので、「新城(庄)の栗の木名」は、だれか土豪によって開かれた名田と考えられるのである。中世の土豪が開いた土地―栗明くりあけ・萩野明はぎのみょう―特色ある教育実践①「環境教育」▲電力会社による授業

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