20070209
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広 報2.9 2007をつくってもらいたい・夜間も休日も救急診療は県立新庄病院に頼り過ぎ。個人病院との連携をとるべき・小児救急について充実した医療体制を望む症状に応じた受診を 市は、市民の要望に応え、地域の時間外診療体制を改善するため、夜間休日診療所を開設することにしました。新庄市最上郡医師会をはじめ、新庄・最上地域の公立病院・診療所の先生たちのご協力により、長年の懸案が解決します。 しかし、新庄・最上地域の救急医療体制の課題である医療機能の分担を推進していくには、患者の症状に応じて医療機関を選択するという、市民の皆さんのご理解とご協力が必要です。 夜間・休日の時間外診療は、軽症と思われる場合は「診療所」、重症と思われる場合は「病院」というように症状に合った受診を心がけましょう。◎健康課健康推進室内線515 一次救急 医療体制 比較的 軽症な患者 平日夜間(新庄市実施) 休日日中(最上広域実施) 在宅当番医制(利用率7%) 二次救急 医療体制 手術・入院を 要する患者 県立新庄病院 (利用率60%) 金山町立病院・町立真室川病院 町立最上病院・新庄徳洲会病院 (利用率33%) 現 状 【効果】 ○定点化により場所がわかりやすくなる ○診療科目がわかりやすくなる ○一次・二次医療の役割分担が図られる 【効果】 ○重症患者中心の診療ができる 新庄市夜間休日診療所 (新庄市開設) 県立新庄病院 金山町立病院・町立真室川病院 町立最上病院・新庄徳洲会病院 19年3月26日~ 定点化 軽症患者 重症患者 連携 【問題点】 ○当番医がわかりづらい ○利用者が少ない ○県立新庄病院に集中 ( ) ( ) 夜間休日診療所の開設に寄せて新庄市最上郡医師会会 長 須藤俊亮氏最上保健所所 長 井渕安雄氏 このたび新庄市夜間休日診療所が開設される運びとなりました。 これは、新庄市、山形県などの行政機関、医師会、管内病院・診療所の先生方、その他関係機関の多くの方々のご尽力、ご協力によるものであり、深く感謝申し上げますとともにお慶び申し上げます。 夜間休日診療所は、市民の皆さまの要望のもとに開設されるものであり、時間外初期診療体制の確立、市民の不安の解消、増え続ける二次病院の時間外診療の緩和などが期待されております。 市民の皆さまから効果的に利用され、地域医療の一環を担うことを願っております。 夜間休日診療所の開設準備にあたっておられます新庄市当局、新庄市最上郡医師会をはじめ関係者の皆さまのご努力に対し敬意を表します。 夜間および休日の初期救急診療体制は県内各地域共通の課題です。中でも平日夜間の初期救急診療を一定の診療所で実施するのは山形市に次いで二個所目となり、他の地区に先駆けとなります。 利用される住民の皆さまのご理解のもとで、診療所が円滑に運営されることをお祈りし開設に寄せる言葉とします。 財政厳しき折、夜間休日診療所の設置を英断した新庄市、運営を担当する新庄市最上郡医師会の皆さまに敬意を表します。 本診療所の開設により、新庄最上地域の救急医療の初動体制が整い、当院の救急外来の高次救急体制の能力がさらに有効活用されることになるものと思います。 今後、地域の限られた医療資源を適切、有効に機能させるには、症状に応じて夜間休日診療所と当院を使い分けるなど、市民の皆さまの絶大なご理解と協力が必要です。 地域の大切な財産として充実されることを期待します。山形県立新庄病院院 長 中嶋凱夫氏
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