20100309
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今回は、「いきいき新庄人~特別編~」として、映画「ウルルの森の物語」で、劇場映画初監督を務めた新庄市出身の長沼誠さんにお話をうかがいました。劇場映画初監督ということですが、苦労したことや、印象に残っていることは? 苦労というのは特になかったように思います。楽しい現場でした。印象に残ったことは、18年も新庄に住んでいて十分わかっているはずなのに、改めて自然の厳しさ、雄大さを感じたことです。映画のせりふにもあるんですが、『人間に出来ることは、自然を尊び、慈しむことだけだ』ということを実感しました。長沼さんはテレビ局のディレクターということですが、この職業を志したきっかけは? ミステリーやサスペンス、推理小説が好きで、テレビでサスペンスドラマを制作してみたいと、現在の職業を志しました。一度きりの人生、自分の好きなこと、やりたいことをやってみようと決意しました。テレビドラマのディレクターという憧れの職業に就くために努力したことなどは? 最初はテレビ局に入社できなかったので、フリーの助監督として仕事を始めました。毎日大変でしたが、石の上にも三年と思い、とりあえず三年間はどんなことがあっても仕事を辞めないと誓いました。他の人の仕事を観察し、良いところを“盗み”、日々努力しました。フリーからテレビ局に入社するまでの苦労話は、一言では語りつくせないほどあります。話し始めたら、一晩かかっても終わらないかもしれませんよ。(笑テレビから映画へと活躍の場が広がっていますが、今後の夢と、故郷へのメッセージを。 わたしの原点は故郷・新庄です。友情にあふれた同級生、厳しくも優しかった恩師、面倒見の良い地域の人たちのおかげで、今の自分があると感じます。そんな温かい新庄が大好きです。そして、この『人に優しい新庄』をもっと盛り上げてほしいと思います。 これからも映画やテレビを見る人に、幸せを届ける作品を制作していきたいと思います。将来は、新庄を舞台にした映画も制作したいと思っています。新庄での映画撮影の実現を楽しみに待ちたいと思います。では最後に、映画「ウルルの森の物語」のPRをお願いします。 この映画は、北海道の雄大な自然の中で生きる親子の成長物語です。映画を見て、忘れかけている家族への優しさ、厳しさを感じてください。心温まる作品です。~長沼誠監督が 舞台挨拶を行います~● とき 3月20日㈯ 午後6時30分~8時40分● ところ 市民文化会館大ホール● 前売券 一般1,300円・3才~中学生800円 親子券2,000円※チケットは市民文化会館、市民プラザなどで販売中!◎詳しくは、プライマルプロジェクト・石田へ。☎22-6155故郷・新庄を舞台に映画を撮りたい第79回市民映画劇場日本テレビディレクター 長沼 誠さん(下金沢町出身)特別編◆ プロフィール ◆ 1962年生まれ。新庄北高を卒業後、進学のため上京。現在は日本テレビ所属ディレクター。 NTV開局55周年ドラマ「東京大空襲」、「世界一の愛妻物語~乙羽信子と新藤兼人」など数々の大作ヒューマンドラマの演出を担当。そのほか、「87%」「探偵家族」など連続ドラマ演出作品多数。ひとくち新庄市史
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