20111209
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新庄市立地企業東京セミナー 十一月十八日㈮東京神田の「なみへい」(全国うまいもの交流サロン)にて、新庄市に誘致している東京の企業の皆さまとの懇談会を初めて行いました。参加希望した企業五社(エッサム、東亜ディーケーケー、マスコエンジニアリング、航空電子、ケミトックス)同士の名刺交換から始まり、中には大学の研究室の先輩後輩などの顔合わせがあって大変盛り上がりました。懇親会では、新庄から持参した漬物、芋の子汁、つや姫のおにぎり、お酒に、焼酎「はいっとう」などがテーブルに並び、手打ちそばもお店の方に手伝ってもらいながら準備し、召し上がっていただきました。せっかく新庄市との縁ができたので、企業同士連携しながら応援しようという話になり、応援の方法については次回まで検討することになりました。年二回くらいこうした情報交換の場が欲しいという提案を受け、今後継続しながら企業誘致推進のアドバイスなど得ていきたいと思います。市コ長ラム山尾順紀 松田さんは、入いりもや母屋造りの神社仏閣において伝統的な技術を要する棟や・鬼(棟端の装飾)の製作や銅板打ち出し板金による家紋の作成などが高い評価を得ているほか、県板金工業組合の理事として、若年組合員への技術指導等、業界発展に力を尽くしています。 18歳からこの道一筋に従事してきた小野さん。建築基準法により、かやぶき屋根の建物が新築できず、建物もふき替え職人も激減した今、市内で唯一のわら屋根ふき工として、新庄藩主戸沢家墓所や旧矢作家住宅などの市内のかやぶき屋根の文化財全てを手がけています。 このような素晴らしい表彰に推薦していただいた県板金工業組合新庄支部や市に感謝します。 伝統的な棟や鬼の製作、銅板打ち出しによる家紋作成などは、中国産の既製品が増えていることもあって、注文が減っている現状です。しかし、伝統的な技術として残すべきと思いますし、この技術は若いうちから修練しないと身につかない技術でもあります。 そのような考えのもと、これまで、職業訓練校で講習を行ったり、冬場には若い人とともに、実際に「鬼」や銅製の折鶴を作ったりして、自らの技術の維持や伝承に取り組んできました。今後もぜひ続けていきたいと思っています。その意味では、休止中の職業訓練校が再び訓練の場として復活するのを期待しています。◀「鬼」を仕上げている様子 60年間かやぶき一筋に取り組んできましたが、名誉ある賞をもらい、大変うれしいです。 かやぶき屋根の建物が新築できなくなり、仕事は減りました。職人も少なくなり、跡を継ぐ人もなかなかいません。 しかし、伝統的なこの技術を残したいと思いますし、ふき替えが必要な建物もまだあり、体が動く限り、この仕事を続けたいと思います。ただ、この仕事は一つの建物に数カ月かかる大変な仕事だし、体が大事な仕事でもあります。けがなどすると続けられません。自分も高齢になったので、数多くの建物ではなく、数か所の建物のふき替えをできるだけ長く続けられればいいと思っています。▶旧矢作家住宅の屋根ふきかえの様子板金工松田安雄さん(本合海)わら屋根ふき工小野榮さん(堀端町)◀11月28日に県庁で行われた表彰式(左端の前が小野さん、後ろが松田さん)平成23年度山形県卓越技能知事表彰9広報12.9 2011
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