2018koho8
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地域おこし協力隊 活動レポートそこで私がやったこと 新庄は千葉県から移住してきた私から見て、新庄まつりや歴史センターの資料など、魅力ある文化財がたくさんある街でした。それなのにこの街の魅力に市民が気づいていないのではないかと感じました。 そこで私が取り組み始めたのは、歴史センターに来館した外国人に道具の名前を知ってもらい、日本人には道具の名称だけではなく使い方までわかるように、地下民具室の解説文をリニューアルしたことです。民具の解説文をわかりやすくするために、資料名だけではなく、民具の簡単な説明と英訳を併記したものを作成。今までの解説文は道具名だけで、使い方までは伝わりづらかったのですが、道具の説明を明記したことで「説明があるとわかりやすい」と来館者の声を聞くことができました。 次の取り組みとして新庄亀綾織をテーマに、平成29年11月18日から平成30年1月22日まで企画展を開催しました。この企画展では、エコロジーガーデン・養蚕の歴史や道具・新庄亀綾織の歴史・亀綾織の着物・新庄亀綾織伝承協会のあゆみなどの紹介や、伝承協会と長泉寺から借りた資料の展示をしました。企画展を立案し、計画通りに実行することは難しく、資料を置いて解説文をつけるだけではなく、もう少し展示方法に工夫が必要だったと感じました。 展示替えにも携わり、冬に開催したひなまつり展では、約700体の雛人形と約800点の雛道具をボランティアの皆さんと協力しながら展示しました。この企画展に関連して、3月3日のひなまつりに合わせて来館者に甘酒とくじら餅の振る舞いを行い、子どもから大人まで楽しんでもらえたと思います。さらに私がやりたいこと 前年度に引き続き、地下展示室の解説文リニューアルを進めていきます。それから、市内文化財を紹介する小冊子作成の準備をしたいと考えています。そのために、他の市町村の文化財冊子がどういう構図で作られているのか勉強し、新庄市史などを参考にしながら文化財の情報を集めたいと思います。 前年度は、歴史センターや地域の文化財について情報発信することがあまりできていなかったので、今年度はSNSなどを利用して情報発信を積極的に行いたいです。魅力ある新庄の文化財を多くの人に知ってもらいたい岩本 涼花(千葉県袖ケ浦市出身・24歳)社会教育課ふるさと歴史センター所属平成29年4月、地域おこし協力隊就任。伝統ある新庄の歴史や文化財資源の保存・活用を行い、それらの情報発信や展示・解説の英訳などの機能の充実を図っている。■と き 10月20日(土)13時30分開演■ところ 旧矢作家住宅(国重要文化財)■内容 新庄民話の会による口演。囲炉裏の前で聴く民話は雰囲気があり楽しめます。ぜひ、お越しください。第33回 みちのく民話まつり~囲炉裏端で聴く新庄・最上の昔話~地域おこし協力隊活動レポート14

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