現在6人の方に名誉市民の称号が贈られています。
蚕糸研究の権威 平塚英吉(ひらつかひできち)氏
明治21年、現在の小田島町に生まれる。第二高校から東京帝国大学農科大学に進み、ビタミンの発見者として有名な鈴木梅太郎博士と運命的な出会いをし、以後研究者としての道を歩む。大正15年から20有余年にわたり農林省蚕業試験場長と東京帝国大学教授を兼任し、国内外に高く評価されている蚕の栄養に関する研究をはじめ、化学的手法によりわが国の養蚕技術の基礎を確立した功績で、昭和46年、文化功労者として顕彰された。 この栄誉により、翌年、新庄市第1号の名誉市民の称号を贈られる。
昭和59年、96歳で逝去。その後、郷土の人材を育成する目的で設立された最上育英会に平塚英吉賞が創設され、現在も郷里にその名を止めている。
(1888~1984)
柔道名人十段 伊藤四男(いとうかずお)氏
明治31年、現在の下金沢町に生まれる。日新小学校から長崎県佐世保中学などを経て、講道館に入門。柔道ひとすじにその生涯をささげ、柔道の国際化に努めた功績で、昭和47年、国際武道院、国際武道連盟総裁より柔道界最高位の名人十段の称号を贈られた。師である三船久蔵氏に次ぐ国内二人目の栄誉であり、講道館や日本体育大学などの柔道師範として後進の指導にあたる一方、国際武道院初代理事長への就任等々国際武道家として活躍し、柔道外交で世界を駆け巡った。この功績により、昭和48年、新庄市名誉市民の称号を贈られる。
「勝つばかりが能じゃない。負けることを知らなけりゃ名人になれないよ。」の言葉を残し、昭和49年、75歳で逝去。
(1898~1974)
地域開発ひとすじ 木田清(きだきよし)氏
明治33年、現在の最上町本城に生まれる。東京商科大学(現一橋大学)を卒業後、旧満州国国務院の要職を経て、昭和25年、市助役として市政に携わる。昭和29年から昭和40年まで新庄市長を務め、国土総合開発法による最上特定地域指定さらに上水道整備、国営泉田川水利事業、新庄バイパス等道路網の整備等々、現在の地域産業の根幹をなすプロジェクトを推進した。長期的展望のもとに社会資本を充実し、困難といわれていた積雪寒冷・低開発地域の開発を成し遂げた。この功績により、昭和60年、新庄市名誉市民の称号を贈られる。
市長退職後は、県教育委員長、県国土利用計画地方審議会長等諸要職を歴任。平成5年、93歳で逝去。
(1900~1993)
市勢躍進に専心 高橋喜一郎(たかはしきいちろう)氏
明治42年、現在の大町に生まれる。新庄町議会議員、新庄市議会議員、同議長を経て昭和40年新庄市長に就任。市長職通算5期20年にわたり市行政の最高指導者として市勢の進展に邁進した。救急医療体制の確立、市営住宅の整備、消雪道路の建設にみる克雪体制の確立、工業団地の造成による企業誘致と雇用創出、生涯学習施設の整備等々、「市民とともに歩む市政」を政治信条に地域の振興発展を導いた。
さらには広域行政構想のもと県内初の広域市町村圏事務組合を発足させ、また新庄商工会議所会頭、新庄市消防団長の要職を歴任。
この功績により、平成11年、新庄市名誉市民の称号を贈られる。平成13年、91歳で逝去。
(1909~2001)
ふるさとを描く洋画家 近岡善次郎(ちかおかぜんじろう)氏
大正3年、現在の大町に生まれる。東京の川端画学校に学び、昭和16年に一水会賞を受賞、名実ともに日本の画壇の一線に躍進した。昭和38年には安井賞を受賞し、作品には国立近代美術館の買上げとなった。また、全国の西洋館の姿を描き残し、その後それらは近代洋風建築シリーズ切手のもととなった。
郷里においては、児童文化の向上と美術教育の振興を願い、昭和24年、最上学童展を創設。昭和52年には学童展キャラバン隊を結成し、交流活動などを通し地域住民の情操面を大いに高めた。郷土愛あふれる作品や地域文化振興に対する指導は、広く敬愛を受けている。
この功績により、平成11年、新庄市名誉市民の称号を贈られる。
平成19年、92歳で逝去。
(1914~2007)
至高の技 人間国宝 奥山峰石(おくやまほうせき)氏
昭和12年、現在の泉田に生まれる。笠原宗峰氏に弟子入り入門。その後田中光輝氏に師事し金工鍛金の道一筋に専念。古来からの伝統技法を高度に習得するとともに、斬新な感覚を加えつつ、鍛造が困難な朧銀(おぼろぎん)を素材として、異種の金属をろう付けし打ち上げる接ぎ合わせ技法をはじめ、端麗な器形を打ち出す名手として定評がある。
高松宮記念賞や文化庁長官賞など国内伝統工芸展の最高賞を多数受賞し高い評価を得ており、平成7年、重要無形文化財保持者の認定を受けた。当時は最年少の、また山形県人初の“人間国宝”の誕生であった。
この功績により、平成11年、新庄市名誉市民の称号を贈られる。
(1937~)
このページに関する問い合わせ先
総合政策課
郵便番号:996-8501 山形県新庄市沖の町10番37号
ファクス番号:0233-22-0989
企画政策・デジタル推進係
電話番号:0233-22-2115
広報・地域づくり係
電話番号:0233-22-2116/0233-22-2117
システム統計係
電話番号:0233-22-2118
PDF・Word・Excelなどのファイルを閲覧するには、ソフトウェアが必要な場合があります。詳細は「ファイルの閲覧方法」を確認してください。