新庄まつり百年の大計第3期計画(案)について、パブリックコメント(意見公募)を実施した結果、次のとおりご意見が寄せられましたので、公表します。
募集案件
新庄まつり百年の大計第3期計画(案)
募集期間
平成25年2月8日(金曜日)から2月22日(金曜日)(15日間)
募集対象
- 市内に住所を有する方
- 市内の事務所または事業所に勤務する方
- 市内の学校に在学する方
- その他計画等に興味・関心のある方
集約状況
件数
5件
提出方法
メール1件、郵便1件、持参1件、意見箱2件
意見等の内容
基本目標について
市民意識の高揚、運営組織の強化と担い手の確保について
250年祭まで市民の祭りであった「新庄まつり」。250年祭以降、市民の祭りから観光客の祭りへと変化してきたように思う。これが市民にとって良いのか悪いのかというのはわからないが、運営組織は強化されているというより、何かあるたびに規則で雁字搦めにするように一人歩きし始めてきており、また、予想以上に大きくなっていく祭り自体と、町内によっては担い手の確保がままならない実情が相反しているように見える。
財源確保と財政基盤の安定について
前記でも述べたように市民の祭りから観光客の祭りへと変化してきているので、若連も自己満足の山車ではなく魅せる山車を製作するようになってきている。しかし、それに反して近年のこの不景気により広告収入や御祝儀は年々減少しており、財源の確保は非常に厳しくなってきている。町内によっては積み立てを切り崩したり、若連自身がみんなで赤字を補填したりしている町内があるのは知っているのだろうか?財源の確保をしていくためには、また観光客へ魅せる新庄まつりを運営していくのであれば、「はなもらい」のあり方も真剣に考えていかなければならないと思う。
技術と祭り文化の伝承について
ひと昔の新庄まつりの山車と見比べれば一目瞭然で、各町内ともここ近年ですばらしく進化していると思う。材料を一つとっても今の山車に使われている材料は進化しており、やはり守るべきもの(伝統)は守り、変化させるべきものは変化させていく、そして進化していく新庄まつりが益々発展していけるのではないかと思う。
まとめ
数年前に250年祭を迎え、国指定重要民俗無形文化財になり、これからは神事である「新庄まつり」が格式が高くなり警察等の関係機関から山車の幅や高さ、長さなどの指導を受けないという事であったが、なぜ神事である重要文化財に毎年「幅を何m」「高さを何m以内」などの指導受けるのかがわかりません。岸和田のだんじりや青森のねぶた、弘前のねぷたなどはなぜ幅や高さは規制がないのですか?同じ日本で、警視庁から県警が変わるとなぜこうも違うのでしょうか?山車連盟やまつり委員会ではなく市長が自ら県警トップと話をするべきではないでしょうか。新庄まつり100万人構想より先にこういう問題を先に解決していただけるとありがたいです。
市の考え
基本目標の3本柱の中で参考とさせていただきます。新庄まつりは、市民あげての祭りであり誇りでもあります。一方社会情勢の変化に伴い、始まった当初にはなかった諸々の規制がでてきていることも現実です。山車の規制については、関係団体・機関と協議していきます。
第3期計画の施策について
新庄まつりの運営について
- 祭りは土曜日・日曜日を入れるべき。
- 週末の実施で本番参加者が多いのはとてもうれしいのですが、準備・片づけまで含めてみると作り手として週末開催はそこまでメリットはないように思う。観光客が増えても各若連への直接的な収入が無く思えるのもその要因です。
- 運営組織について、たしかに意見は反映されにくいように思える。簡素化を希望します。
- 各山車若連そうだと思いますが、祭り当日悪天で通行中止という場合(花もらい収入が無い)を考えるとぞっとします。これほど博打的な祭りはないのではないかと思う。その時のために蓄えろと言われればそれまでだが、出費を切り詰めた結果でこの状態だということも知ってもらいたいです。
- 新庄まつりの期日について、これまでの日にち開催(24日・25日・26日)と現在議論されている曜日開催(土曜日・日曜日)を輪番開催(ローテーションで開催)する。または3年間のうち2年を例年通りの日にち開催、1年を土曜日・日曜日開催でおこなう。
(理由)
新庄まつりの今後において懸念されていることは担い手の確保と観光客の誘致であると考えられる。その上での一番の問題は「開催日」、つまり「祭りをいつ おこなうのか」という点であろう。新庄まつりはこれまで毎年8月24・25・26日の3日間で開催されてきた。それはこの3日間が戸沢神社、天満神社、護 国神社の三神社それぞれの祭礼日であるからである。26日に関しては戦後に加わったものであるが、先の二つの神社に関しては新庄まつりが始まったとされる 藩政期から新庄の街と関わりが深いものである。そのため「祭りの日にちを変える」、「大名行列を昼に行わない山車行列を全て宵祭り化する」といった期日案 は新庄まつり運営組織である各連盟、ひいては新庄まつり委員会の中でも意見が分かれてるところであり、「新庄まつりは神社の祭り。期日を変えてしまっては そもそも新庄まつりではなくなってしまう」という新庄まつりの存在意義を問う意見ももっともなものである。
しかし、一方で新庄まつりは新庄市における貴重な観光資源としての役割も担ってきた。さらに2010年には国の重要無形民俗文化財に指定され、今後さら に周囲の注目が集まると予想される。その上で、いかにして観光客を誘致し、全国へアピールしていくか、そのために、人々が足を運びやすい土日や休日に祭り を開催することは、期日案として筋が通っている意見である。また、山車若連や囃子若連として祭りに参加する市民も、土日であれば祭りに参加しやすい。土日 に新庄まつりをおこなうことは、外部の観光客、内部の参加者双方にとってメリットがある。そこで、その折衷案として「新庄まつりの日にち・曜日」の輪番開 催を提言する。
私は、基本的に新庄まつりが期日のみに限らず変化していくことに抵抗はない。なぜなら新庄まつりは起源である250余年前から絶えず変化を経ながら今日 まで伝承されてきたからである。参加組織、山車の形態、参加者の装束から囃子の曲目・曲調まで、江戸時代から「そのまま」受け継がれてきたものなどは存在 しない。新庄まつりの代名詞ともいえる「山車一台に囃子一組」という組み合わせも大正時代からとまだ100年の歴史もないのである。新庄まつりは常に世情 や時代と共に変化しながら開催されてきたのだ。唯一、変わらないものがあれば、それは「毎年、新庄では夏に何らかの祭りがおこなわれてきた」という事実だ けではないだろうか。
重要なのは「変わる・変わらない」という二者択一の議論なのではなく「どう変わっていくのか?」という変化の仕方を問う話し合いである。先にも述べたが 新庄まつりは国の重文にも指定され、注目度はこれから高まっていくだろう。そのため、新庄まつりはこれから数年にわたって一つの過渡期を迎えるであろうと 私は考えている。つまり、いくつかの変化を迫られる時期なのではないだろうか。そのときに、伝統だなんだといって頭ごなしに頑なに変化を拒むのも間違って いると思うし、逆に安易な観光化によって祭りの形をどんどん変えてしまうのも正しいとは思わない。「新しく取り入れるもの」、「変えてはいけない伝統と呼 ばれるもの」についてきちんと話し合い、新庄まつりを誇りある素晴らしい祭りとして次代に受け継いでいくことが大切であり、現在の担い手たちに課せられた 使命であると考える。
市の考え
祭りの期日・運営事業費については、基本施策の中に速やかに調査・検討を行うと明記(P5・P8)し、主催及び運営組織体制についても、基本施策の中に設立に取り組むと明記(P7)し、今後、関係団体と取組んでいきます。
新庄まつりの行事について
- 夜祭りを主にすべき。
- 馬・牛に曳かせる祭りも入れるべき。
市の考え
「夜祭り」については、祭りの行事の基本施策(P10)の中で取り入れ、今後、具体的に検討に入ります。その他の意見は、施策の中で参考とさせていただきます。
伝統行事としての新庄まつり
- 装束の整備について、若連も参加者全員で衣装をそろえたいとは思っています。しかし、我々の若連は当日、自由参加なので遠方の方々、他自治体在住の町内出身のご家族等まで浸透させるには我々の努力だけでは困難だと思います。新庄まつり自体の知名度・認識の向上をもってそうしていく努力をしたいところです。
市の考え
装束の整備について、伝統行事としての施策(P13)の中で取り上げており、「祭り装束の整備」を推進し、統一装束に向けて取り組んでいきます。
新庄まつりの基盤整備について
- 補助制度について、率直に、今の適用条件だととても当てはまりづらく使いにくい補助制度だと思う。明確な予算の枠組みはあるのだろうから、祭りの充実のために間口の拡大を希望します。
市の考え
補助制度につきましては、関係団体と協議しながら取組んでいきます。
その他
- 山車の殿堂入り投票についての提案
これは祭りをより盛り上げるための一つの提案です。現在の投票方法はとても不透明なので一般のファンを巻き込んだ投票方式への転換を希望します。
- 各若連代表の投票の撤廃
- 大規模な新庄まつり検定を実施し、その合格者のうち審査希望者をランダムで観覧席に招待しての審査。
- 投票者の名前の公表など
- もっと市民や近隣町村を巻き込んで最上・山形の祭りとして定着していければと思います。
- 実のところ以前から少子化・高齢化で新庄まつりの将来は、暗いものだと感じています。このさい思い切ってまつりを2年あるいは3年に一度の開催に踏み切ったらどうでしょうか。8月24・25・26日が週末にあたる年だけ開催というのもありだと思います。新庄市民は、それほど新庄まつりにこだわりとか執着とかはないと思います。
市の考え
山車の選考基準について、現在、新庄山車連盟・新庄商工会議所・各関係団体と市・教育委員会で協議しているところです。ふるさと歴史センター・ゆめりあ展示山車の選考会議の中で参考とさせていただきます。他のご意見につきましては、具体的な施策の中で参考させていただきます。
このページに関する問い合わせ先
商工観光課
郵便番号:996-8501 山形県新庄市沖の町10番37号
ファクス番号:0233-22-0989
観光振興係
電話番号:0233-29-5848
交流企画係
電話番号:0233-29-5849
エコロジーガーデン
電話番号:0233-29-2122
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