2011年6月13日

　新たな年度が始まりました。新年度を迎える前に3月23日に人事異動の内示を行いました。

　退職者にとっては、残り少ない日々を過去の思い出とともに書類の整理や事務引継などを行う当たり前の年度末風景が3月11日に一変しました。大地震による災害対策本部の設置、また大きな被害を受けた地域の被災者支援の推進役として、最後の最後まで全力で取り組む姿は、住民の安心安全を守る公務員魂を感じました。まさに公務員としての生きた教訓です。

　送別会のない幕の下ろし方、また東日本の多くの学校で卒業式や入学式の取り止め・延期など、一人一人の人生の節目をも、この地震が破壊し飲み込んでしまいました。生涯忘れることの出来ない年となるでしょう。それでも「こうして元気に最後まで働けるだけでありがたい」という言葉には、被災地の早い復興を願う強い思いが込められていました。