新年あけましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、ますます御健勝にて新年をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。
　毎年8月24日から26日は“新庄まつり”で街中が熱気に包まれますが、昨年は新庄まつりを含む「山・鉾・屋台行事」（33団体）がユネスコ無形文化遺産に登録されてから初めての新庄まつりとなり、街中が熱気に包まれました。今後も、これを契機として、交流人口の拡大、まつり継承者育成などの課題解消を図るとともに、世代を超えた多くの人々の対話と交流を促進し、新庄のまちをさらに元気にしていきたいと考えています。そして、地域の誇る伝統文化を国内はもとより世界に向けて発信し、国際的価値の評価を高めてまいります。
　さて、最近の国における経済の先行きについては、「雇用・所得環境が引き続き改善し、経済の好循環が進展する中で、民需を中心とした景気回復が見込まれる」とされています。雇用環境の改善により山形県の求人倍率も過去最高に上り、最上地域の新規高卒者の就職内定率についても高い比率で推移してきております。また、工業団地においては、新規操業や空き工場を取得して業務を拡大する企業などもあり、今後の雇用創出に大きく寄与するものと期待しております。
　今年の市政に関しては、大きな時代変化の中、市民が安心して暮らし、希望の持てるまちづくりに取り組む大切な年と位置付けています。人口減少と高齢化が進行するなか、年齢や障がいの有無等に関わりなく、全ての人が安全に安心して暮らせる「共生社会」が提唱されています。格差を無くし、誰もが社会参加しやすい仕組への取組は、これからのまちづくりの基本になる考え方として、本市においても「共生社会」の実現に向けた基盤整備を進めてまいります。また、若者定着と看護師確保のため検討を続けてきております「看護師養成機関の設置」については、さらに段階をステップアップして早期の実現に向け取り組んでまいります。

　今年は戌年です。いろんな臭いを嗅ぎ分ける犬のように、目標達成のために最善の方法を嗅ぎ分けてワンダフルな一年にしてまいります。
結びに、本年が皆様にとりまして希望に満ちた幸多い年となりますよう心より御祈念申し上げまして、年頭のごあいさつといたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成30年1月