2018年2月13日

　受験シーズンとなりました。新庄で育てられ、今希望の夢をもって羽ばたこうとする皆さんが、いずれ新庄で仕事をするという選択はとても尊いことです。若い仲間が増え、まちに元気が出て、地域に希望という明かりを灯すことは、誰もができるまちづくりです。
　自分が育ったまちが、いきいきしていることはとても嬉しいことです。その主役を担う精神は、新庄まつりです。昨年は、新庄まつりユネスコ登録元年ということで、大いに盛り上がりました。「新庄まつりin巣鴨」も画期的なことでした。これが実現できたのも、新庄まつりを次代につなぐという尊い精神文化が脈々と続いているからです。これこそが新庄人の心の故郷です。

　さて、求人倍率がすべての県で一倍を超え、企業側にとっては人材難な状況となっています。新庄市でも同様の状況が生じています。この背景には企業の好調と人口減少が拍車をかけています。新庄市では数年前より中・高生の企業訪問を行ったり、大学や専門学校に進んだ学生に新庄市の企業でアルバイトを推奨する、企業トライアル事業を実施しています。これは、長期休暇期間に新庄の企業で10日間以上アルバイトすると、新庄市が半分バイト代を補助する仕組みです。実際働いてみて社員の真剣な取り組みに心を動かされたなどの感想が寄せられています。

　人生の選択の中で、地元で活躍することも大きな選択肢であり、「何もない」ではなく、自分たちで街をつくるという精神風土を育てていきたいものです。