2018年7月9日

　道の駅は、4月25日現在、全国で1145施設が登録されています。市でも道の駅についてその方向性を調査検討し、道の駅基本構想（案）を6月議会で報告しました。構想は、4か所の候補地のメリット・デメリットを検証し、最終的に高規格道路の新庄インターチェンジ周辺（十字路交差点）と、エコロジーガーデン周辺に絞られました。新庄インターチェンジ周辺は、横軸の新庄石巻道路が未計画路線で、新庄酒田道路も全線開通に10数年、縦軸の新庄湯沢道路も事業化は進んでいますが、完成には10数年程度かかると見込まれています。

　先に商工会議所から、新庄インターチェンジ付近というご要望をいただきましたが、専門家の話では新庄インターチェンジの十字交差は複雑であること、近隣に鉄塔や農業水利施設などの重要施設があることから、用地確保が大変難しいとのことです。もう一つの候補地である登録文化財のエコロジーガーデンは、ロケーションの良さなど自然豊かな観光資源に恵まれており、産直施設も併設され、既に「道の駅的活用」がなされております。今後、トイレや情報案内センターなどの機能の充実、国の史跡や登録文化財の活用、キトキトマルシェや冬の雪国ワンダーランドなどのイベントの開催、さらに登録文化財を文化庁の補助制度により耐震化改修し、既存施設を大勢の方々が憩える施設に有効活用できると考えております。

　本市では、明倫学区の小中一貫校、看護師養成所の建設など大型事業が控えており、全国の道の駅施設の半分は赤字経営という状況もあることから、設置については持続可能な施設となるよう慎重に判断してまいります。