2021年4月9日

　
　4月1日に明倫学園が開校しました。施設一体型小中一貫校は、萩野学園に次いで2校目です。7日に文化会館で開校式典を行い、そして入学式、6月に新校舎に移る予定です。

　コロナ禍で3密を避けて工事をしなければならなかったこと、さらには豪雪の中での作業も重なり、若干工事が遅れましたが、無事竣工の運びとなりましたこと、工事関係者に感謝申し上げます。

　明倫中学校は私の母校で、私が生まれた昭和27年に開校しました。そして69回目の最後の卒業式であいさつする機会をいただいたことに、不思議な縁を感じました。昭和生まれの人には、少人数学級は想像しがたいものです。少子化時代の教育環境はどうあるべきか、教育委員会では、「いのちの尊厳を根底に据えた心の教育」の充実を基本に、生きる力を育む確かな学力向上に向け、小中一貫校に取り組んできました。9年生が1年生の手を引く姿、高学年が低学年に本を読み聞かせる姿は感動的です。家庭では味わえない異年齢交流が、安心感と使命感を育て、あいさつや思いやりが広がり、学校全体に信頼感が生まれることは、一貫校ならではです。子どもたちの、のびのびとした学校生活に期待します。