計画策定の背景と目的
本市では、高度経済成長期の人口増加や社会環境の変化に伴う市民ニーズの高まりに対応するため、学校や公営住宅、体育施設や文化施設など、多くの施設を建築してきました。また、社会資本の充実を図るため、道路や橋りょう、上下水道などのインフラ系施設の整備を進めてきました。
しかし、今後、それらの施設が老朽化し、改修や更新(建替え)の時期を迎えることから、多額の費用が必要になると見込まれています。一方で、人口減少や少子高齢化の進展により、住民福祉を支える扶助費の増大や税収の減少が予想され、これまで以上に財政状況の逼迫が懸念されます。
このような背景を踏まえて、今後も持続可能な行財政運営を行うためには、施設の改修や更新、統廃合などを計画的に行うとともに、市民ニーズの変化に対応した公共サービスの見直しを図り、施設の最適な配置と効率的な維持管理を実現することが求められています。
「新庄市公共施設等総合管理計画」は、本市における公共施設等の全体を把握するとともに、公共施設等を取り巻く現状や将来にわたる課題等を客観的に整理し、公的不動産の有効活用による魅力あるまちづくりを進めるため、長期的な視点に立って公共施設等の総合的かつ計画的な管理を推進することを目的に策定しました。
公共施設等の現状と課題(新庄市公共施設白書より)
本市の公共施設等の現状と課題について、「新庄市公共施設白書」として整理し、公表しています。
(下の画像をクリックすると「新庄市公共施設白書【概要版】」を見ることができます。)
公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する今後の取り組み目標
公共施設等を取り巻く課題に対応するため、将来を見据えた公共施設等のあり方を検討し、提供する公共サービスの優先度や施設規模の検証を行うことで、真に必要な公共サービスを継続的に提供していくことが求められます。
その中で、建物系施設については、人口規模や財政状況に合わせて施設総量の見直しを行いつつ、効率的な維持管理を目指します。インフラ系施設については、基本的に施設総量の見直しは困難なことから、安全性の確保と維持管理の効率化を図ることを重点として取り組みます。
そのため、本市では、次の3つの目標を掲げて公共施設マネジメントに取り組んでいきます。
目標1施設総量の最適化(量の見直し)
財政状況や人口規模、利用状況の動向を踏まえて必要な機能(サービス)の見直しを行うとともに、公共サービスは「施設ありき」を前提にするのではなく、施設の持つ「機能」を重視することで、機能を維持しながら施設の統廃合を進め、施設数の縮減を図ります。結果として、建物系施設の総量(延床面積)を10年間で5%縮減することを目標とします。
目標2効率的な維持管理の推進(質の見直し)
公共施設等を健全な状態で管理し、利用者の安全性を確保するため、従来の「事後保全」から「計画的保全」へと転換を図り、計画的な改修や維持管理業務の見直しなどにより、施設にかかるライフサイクルコストの低減に努めます。
目標3まちづくりとしての施設の有効活用
公共施設の複合化や多機能化により公的不動産の有効活用を図り、魅力あるまちづくりを目指します。
注意:計画の詳細は、「新庄市公共施設等総合管理計画」をご覧ください。
注意:国の指針に基づき、平成31年3月、令和4年3月及び令和5年3月に計画の一部を改訂しています。
このページに関する問い合わせ先
財政課
郵便番号:996-8501 山形県新庄市沖の町10番37号
ファクス番号:0233-22-0989
財政運営係
電話番号:0233-29-5851
施設マネジメント係
電話番号:0233-29-5852
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