上手な医療のかかり方(適正受診のすすめ)

市民のみなさんが安心して医療機関を受診できる体制を維持するために、知っていただきたいことがあります。「適正受診」とは、医療機関への医療のかかり方を見直すことで、安定して地域の医療提供を目指すことです。

例えば、次のようなかかり方をすると、医療機関や薬局の負担、さらにはご自身の体や医療費の負担を増加させることにつながります。

• 夜間や休日の外来診療をしていない時間で、緊急性がない症状で救急外来を受診する。
• 同じ症状で複数の医療機関を受診する。など

では、具体的にどのようなポイントを見直すとよいのでしょうか。

1．かかりつけ医をもちましょう

かかりつけ医とは、「自分の体調について、気軽に安心して相談でき、いざという時には専門医につないでくれる身近で頼りになる地域のお医者さん」のことです。
次のようなきっかけで自分のかかりつけ医を見つけてみましょう。

1. 健康診断をきっかけに
2. 予防接種をきっかけに
3. 家族の受診をきっかけに

お近くのかかりつけ医や歯科医、薬局を探すときには、最上地域医療介護お役立ちマップ活用しましょう。（最上地域在宅医療・介護連携拠点「＠ほーむもがみ」が作成）

2．夜間休日の体調不良時の相談先を知りましょう

夜間休日では多くの医療機関が時間外となっており、かかりつけ医を受診できないこともあります。
夜間休日の体調不良に備え、事前に相談先と受診先を確認しましょう。

受診前の相談先はこちら

「今すぐ受診すべき？」「この症状で受診すべきかわからない」「自宅療養で気をつけることはあるの？」などの疑問を専門的な知識と経験を有する看護師に相談することができます。

山形県救急電話相談窓口（年齢によって相談窓口が異なります）

夜間休日診療の受診先はこちら

県立新庄病院内にある地域救命救急センター診療室にて新庄市最上郡医師会から派遣された医師が初期救急医療を担います。県立新庄病院・新庄市最上郡医師会・新庄市の三者が連携し、市民の方々が夜間休日に診療を受けられる体制を整備しています。

夜間休日診療

診療の流れは次の通りです。

夜間休日診療を受診する前に知っておいていただいたいこと

翌日まで様子を見ることができる場合には、時間外受診を避けることで時間外加算や休日加算などの余計な医療費を減らすことができます。
また、平常時では受けられる検査も夜間・休日には実施できないことや一時的な治療しかされないこともあります。

医療資源は有限です。
症状が軽く緊急を要しない人が時間外受診や救急車利用などを行うことで、本当に医療を必要としている人に医療を届けられなくなります。

あなたの大切な人も、今日にも救急医療が必要になるかもしれません。
もちろん一刻を争う事態の時は受診すべきですが、必要な人が必要な医療を受けられるように、ご自身の受診のタイミングや受診先について考えてみましょう。