江戸幕府徳川将軍家のもと、日本全国に300近くあった「藩」という名の独立した公国。特に、江戸時代初期には幕府による大名の取りつぶし政策が強力に進められる中、各藩においては、徳川家に近い家臣一族と結び付きを強めるなど、藩の安泰と城下の繁栄を期しました。
1622(元和8)年、常陸国松岡より転封した羽州新庄藩の初代藩主:戸沢政盛公は、徳川家忠臣である鳥居氏(山形城22万石)や酒井氏(鶴岡城14万石)などと並び、未だ幕府に心服していない奥羽の諸大名の監視や牽制にあたります。そのような情勢の中、新庄藩戸沢氏は、徳川家第一の忠臣であり、江戸幕府の創業に功績を立てた鳥居家との結び付けを強め、藩政の基礎を固めました。
戦国時代をはじめ、歴史を読み解くにあたり、単にその歴史的事象にのみスポットを当てるだけでなく、その結び付きや関係性を知ることは、今の私たちが住むふるさとの成り立ちや風土、文化の在り方を知ることでもあります。
ぜひ、地域の方々をはじめ、多くの方々よりご覧いただき、地方の歴史文化において意味ある1ページとして捉えていただければ幸いに存じます。
会期
令和5年4月29日(土・祝)~7月17日(月・祝)※5月5日(金・祝/こどもの日)観覧無料
休館日:年末年始・火曜日・祝日の翌日(翌日が土・日曜日・祝日の場合は開館)
会場
ふるさと歴史センター2階・歴史民俗資料館内企画展示コーナー
展示内容
新庄藩の歴史と共に本館収蔵物を展示
本館で収蔵する歴史資料をもとに、現在のまちづくりの礎となった「新庄藩」の成り立ちや家臣団等の歴史について紹介します。
県内博物館や歴史的関連施設における貴重な収蔵物を展示
現在のまちづくりの礎となった「新庄藩」の成り立ちに大きく関与した、山形藩鳥居氏に関連する貴重な関連資料や山形藩鳥居氏と関係性が深い初期の新庄藩主らが関わる歴史的資料について、県内博物館等からお借りし数多く展示しています。
このページに関する問い合わせ先
ふるさと歴史センター
郵便番号:996-0085 山形県新庄市堀端町4番74号
電話番号:0233-22-2188
ファクス番号:0233-23-3734
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