松岡俊三と雪害救済運動
今から70年ほど前の昭和初期、雪国の暮らしは今では考えられないほど貧しいものでした。しかし、雪国の人々の苦労は中央政府に認知されていませんでした。
中央政府にこの地域格差を認識させ、雪国の地域振興を行って、雪国の暮らしをよいものにしようと立ち上がったのが山形県村山地方の代議士・松岡俊三です。
松岡俊三は「雪害救済運動」を展開し、ついに、昭和8年、現在の山形県新庄市に農林省積雪地方農村経済調査所(雪調または雪害研究所)が作られました。
雪調の活動
雪調は最上地方の人々と協力し、雪国の暮らしの実態を調査し、どのようにしたら雪国の人々の暮らしが豊かになるかを研究し、実際に農工商のいろいろな面で人々の指導、育成を行う一方、中央政府にはこの雪国の人々の苦労を伝え続け、雪国のための政策づくりに寄与してきました。
時代の移り変わり
雪調の功績もあり、雪国の暮らしは昔とは比べようもないほど豊かで便利なものになりました。
雪の降らない地方との格差もずいぶんと減りました。そして、雪調は昭和58年に閉鎖され、新庄市に資料館として移管されました。
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