第3期新庄市エコロジーガーデン利用計画(案)について、パブリックコメント(意見公募)を実施した結果、次のとおりご意見が寄せられましたので、公表します。
募集案件
新庄市エコロジーガーデン利用計画(案)
募集期間
平成25年1月24日(木曜日)から2月7日(木曜日)までの15日間
募集対象
- 市内に住所を有する方
- 市内の事務所または事業所に勤務する方
- 市内の学校に在学する方
- その他計画等に興味・関心のある方
集約状況
- 件数 9件
- 提出方法 メール4件、郵送3件、持参1件、意見箱1件
意見等の内容
計画全体について
- 新庄市エコロジーガーデンの利用計画(案)を読ませていただいて、実現したらすばらしい計画であると思った。歴史的にも文化的にも貴重な建物であり、昭和初期のすばらしい趣が残っている。ここまできれいに建物も維持されてきた事は大変なことだったと感心します。それゆえに、計画実現するためにはこの歴史的建物と環境を壊さないための環境づくりを第一に考えていく必要があると思う。多くの人々が活用でき、利用する目的とはいえ、環境を維持しながら実現できるのが望ましい。計画がかなりスケールの大きいものなので農業、観光、景観それぞれが柱となっているが事業を推進する上ではかなり専門的な人材が必要になるのだろう、ただバラバラになってしまわない様にコミュニケーションスキルのある人材がカギとなるのではないか。
- 地域以外の方にもゆっくりと過ごしていただけて、何度も行ってみたいと思ってもらえる場所になって欲しいし、地元の方には、「新庄に来るならエコロジーガーデンだよ」と自慢してもらえるような場所になって欲しいので、この計画案には期待『大』です。
- 第3期利用計画案は、グラウンドワークの一大プロジェクトでパートナーシップをしっかり作っていく事がとても重要に感じます。
- 多くの事業を2017年までに実施しなければならない内容の計画だが一つ一つ確かなものとなれば本当にすばらしい。それまでの過程においても、その継続過程においても多くの雇用が創造されれば活気あるプロジェクトとなると思う。
- 基本方針の3つの柱についてはよいと思います。さらに、エコロジーガーデンを利用することで底流には、ここで(1)次代を担う人材の育成を図り(2)未来に向けて新庄での生活が持続可能なものであることが実現されるためのフィールドでありたいと願っています。基本方針の3つの柱において(1)(2)は強力な基盤になると思っています。
- 利用計画のイメージ図について、計画が縦割りのピラミッド型になっていて、横にある計画とリンクや相乗効果をできるような柔軟性をもった計画にして欲しい。現状の段階から横との計画をどうつなげるかを検討しておいた方が良いと思う。
- 行政の担当について、建物自体を管理する専任担当はいるが、計画を考え、実行する専任担当はいないので、この計画を実行するのであれば専任をおいて欲しい。
- バイオマス資源や再生可能エネルギーの利用を含めた計画を進めて欲しい。
- 旧バイオマスセンターとして、今後のバイオマス系の取組みに関する場所として使えるように、含みを持たせる表現を盛り込めないか?
- 旧バイオマスセンターとして、新庄市の今後のバイオマス系の取組みに関する事項を含みを持たせる表現を盛り込めないか?
市の考え
新庄市まちづくり総合計画やその他の計画等と連携を図りながら、本計画が着実に遂行されるよう、施策の実現に努めます。また、バイオマス資源、再生可能エネルギー等の取り組みにつきましては、各種セミナーへの活動の場の提供などについて事業項目に追加します。
農業振興について
- 北側エリアにラベンダー畑を使ってはどうでしょう?そこで育ったラベンダーを使って精油orフローラルウォーターを作ってみるとかしたいと思いました。富良野のラベンダー畑とか秋田美郷町ラベンダー園までいかなくても香りを楽しめるのでは!?
- 農産物のブランド創出や新庄・最上ブランドの創造とあるが、ブランドの定義が不明確なので、明確にして欲しい。
- 産直とレストランの設置においては、食べ物や、農産物の販売だけではなく、最上地域の良い物(雑貨や工芸品)をトータルで提案できるような場所を設けて欲しい。
- まゆの郷の充実と農家レストランの運営、地元の食材を使っての食品・商品の開発を中心に他の計画を進めていくべきかと思います。レストランにギャラリースペースを作ってもらうか、または、ギャラリー風レストランにし、作品展示を眺めながら伝承野菜や地域の食材を使ったご馳走が食べられるゆとりの空間がほしい。
- 農産物提供レストラン設置事業について、桑を使った食事を提供してはどうでしょうか。蚕糸試験場から由来して、糖尿病・動脈硬化・肥満の予防に効果的な、桑に着目しました。桑茶、桑茶そば、桑茶ごはん、桑の実ゼリーなど、またそれらを贅沢に味わえる桑御膳としてモツラーメンに並ぶ、新庄の名物になればいいな~と思いました。
- レストラン開設も良い案であると思う。雰囲気として、レストラン内をギャラリーにしてしまうなど月替わりでテーマ毎に芸術作品を展示するのはどうか。
市の考え
ブランド創出にあたっては、それぞれにおいてブランドのコンセプトを設定します。また、産直及びレストランの運営については、具体的な施策の中で参考とさせていただきます。
観光交流について
-
園地それぞれが地域住民に親しまれ、活発に利用して頂くために夫々特色あるイベントを開催する計画をもったら如何。例えば春には花見、秋にはそばを喰う会、とくには地域特産物の開発(創出)とその広報、販売など。
- 交流拡大事業については、もがみ観光博やDCとの関わり方を検討して欲しい。
- 生き物を飼育し、農産業や子どもとの接点を、この場所を通じて増やして欲しい。
- 冨樫義博氏関連の「ハンターイベント会場」として、使えるように、含みを持たせる表現を盛り込めないか?
- 夏や秋に野外コンサートを行い、クラシックから現代の音楽まで気軽に聞くことができるようにかしこまったセッティングではなくピクニック感覚で参画できるとすばらしい。
- 桜が名所のエコロジーガーデンだが、「全国レベルの桜回廊」組織、「美しい多摩川フォーラム」と「美しい山形・最上川フォーラム」に関する記述はないのか?
- 桜の時期にあわせたイベント
- ひつじネットワークのおり機・糸紡ぎ機を今お借りしている部屋の上階へ常設・展示をさせてもらい、そこでの定期的な講習会や体験の場所にしていきたい。
- 冬期間の利活用も含め定期的に。定期的には賛同です。冬を大いに楽しみましょう。冬遊びの楽しみを高齢者も乳幼児もこどももともにワークショップや世代間交流を通じ伝承されたり創造されていくと思います。伝承遊びや伝統行事の継承の場作り等、雪国文化越冬野菜の保存や漬け物等「農と食 そして暮らし」がつながると思います。市民の出番作りや子育て支援(孤・個育てからの脱却)にも。
- 季節毎の星空観察会も定期的に行いたいです。新庄市は星のよく見えるところで日本で1番になったと聞いたことがあります。「あべ彗星」を発見し、その名前が世界に知られている阿部修氏も住んでいらっしゃいます。新庄の人材を知るよい機会を提供出来ると思います。
- 民産学官等連携事業について、大学等との連携はもとより、地元の中高生と連携を積極的に強化すべきと考えています。ここで新庄の良さや蚕糸試験場が果たしてきた文化的歴史的役割を学んで巣立つ事はとても重要と捉えています。自力をつけ次代の担い手になる市民なのです。ふるさと回帰にも。
- クリスマスキャンドルナイトの表現は削除していただきたい。市民のイメージが固定されますし、すでに随分前から長く各地のJCや市民団体が「クリスマスキャンドルナイト」の表現で廃油やろうそくを使ってのイベントが県内各地でさまざまに展開されています。むしろ、冬期間の楽しみをみんなで考え実行できる方が市民参加型になり利活用が進むと考えます。削除を強く望みます。
市の考え
クリスマスキャンドルナイトの標記を冬期間の雪をいかしたイベントの開催に変更。その他のご意見につきましては、交流拡大事業等の具体的な施策の中で参考とさせていただきます。
景観保全について
- 園地の特色ある景観をなしている旧蚕糸試験場の建物群、種々の樹木群(桑・原種樹・桜・欅)は貴重な文化・自然遺産であり、今後益々価値を増してくる資源であるから、園地利用計画に当たっては、これらの維持、保存を最重点的に考慮し、次にこれを活かした各ゾーンを構想することが重要である。因みに、建物群は国指定登録文化財、桑樹群は現在市指定文化財を目ざして検討中。
- 景観の保全のみが表記されているが、保全のみならず、芸術家や団体と協力し、環境芸術で装飾したり、エコロジーなライフスタイルの提案を時代に併せて、景観でも行うべき。
- さくら回廊事業でソメイヨシノは植えましたが、樹齢は人間と同じく80歳くらい。グラウンドワーク新庄では、樹齢1000年の江戸彼岸桜を3本植栽しています。これにも是非着目し「認知」してください。市民レベルで置賜からもらってきて植えて目肥やしで管理しています。樹木に着目すると同時に自然界でひっそり咲き続けている四季の草花達にも同様に目を向けてください。車の乗り上げで車輪の形に消滅したと懸念される草花があるようです。自然景観を活かし小さなミニ野草園コーナーが存在してもよいと思います。車が入れない場所も区別してください。
- 多量の雑草剤散布による草花の枯れとセミなどの生存への影響にも心を痛めています。お蔭様で荘内銀行のふるさと創造基金ややまがた社会貢献基金を活用し実施してきた「ちびっこ おもしろ教室」はさまざまな市民団体の協力を得ながら継続10年を数えました。NPOもがみは中間支援組織としてコーディネート機能を更に充実させ貢献していきたいと考えています。
市の考え
建物・樹木等維持管理事業等により適正な維持・管理に努めます。その他のご意見につきましては、具体的な施策の中で参考とさせていただきます。
歴史文化伝承について
- 養蚕の復活。毎年5月下旬になると、皇后陛下のご給桑がニュースになります。私自身も小学校で蚕を育てましたが、気持ち悪い記憶しかありません。しかし今になって、養蚕というものが日本の農耕文化の象徴として重要なものであること、全国に残っている蚕糸試験場のうち10棟が残っているのは新庄支場のみであることから、王さんの復活を希望します。たとえ小規模でも、カイコを実際に育てることで、伝わるものや伝えられるものがあるのではないでしょうか。
- カイコを育てて亀綾織でコースターなど小物を織れるくらいの繭をとる。現在、中国産の安価な絹を使っているそうなので、少しでも「地元産の絹糸」を使って製作してほしいです。
市の考え
具体的な施策の中で参考とさせていただきます。
展示機能について
- 現在策定中の「利用計画」は全体的に優れたものと思われるので、これに緩急の別をつけ、重点をしぼって長期計画の中で、内容の充実したものを是非実現してほしい。とくに蚕糸・民具展博物館の計画は資料収集の点で急を要す。また園地を十分に利用して頂くために直売所の内容充実、園地の案内表示の改善、新旧国道からのアクセス等は早急に改善すべき。
- 当面のことであるが、現在、市民の中には自分の半生をかけて収集した図書・文献等を老齢のため一括して市に寄贈しとしている方は少なくない。しかし市図書館などではそれを収蔵すべきスペースがないとの理由で断られている。個人蔵書の中には、今後は二度と入手できないような貴重なものが少なくない。そこで、園地内建物の一部屋なりとも、これらを収蔵(展示)する部屋として当てる構想を樹てたいと考えるが、如何か。もち論、図書館等とも協議してではあるが。
- 展示室を見やすく改装し館内を自由に見ていただくのも結構なのですが、どうしてもそれだけではリピーターになってはいただけないと思います。周囲にすばらしい景色がありますので、四季折々の姿をたくさんの方に楽しんでいただきたいです。
- 展示室の機能を充実させても、説明できる学芸員がいないのであれば、展示力は半減すると思うので、 施設の管理を兼務してでも、説明できる人を置いて欲しい。 また、昔から現代へのファッションの流れも同時に説明できれば、分かり易くなると思う。
市の考え
図書・文献等の収蔵・展示及び案内人の設置につきましては、長期計画の蚕糸・民具展博物館の事業内容に追加します。
施設整備について
- 農業公園整備について、北側エリアの外周コース整備を希望します。セントラルパークや新宿御苑のような、特別に何かが設置され整備されていなくても、自然の緑があるだけで人が集まる場所が欲しいな~と思いました。北側エリアの外周は1キロ弱ですから、ウォーキングやランニングコースを整備すれば気軽に安全に体を動かせる場所になると思いました。
- 敷地内の景色を楽しみながら散策できる遊歩道や、ベンチを増やして気軽に休めるよう整備する。遊歩道には、敷地内の樹木の折れ枝などを利用するとエコロジー。
- 車の通り道にプランターなど配置してスピードを出せないようにする、門のところにも配置して通常時の車の出入りを禁止するなどして、歩行者や子どもの自転車などに配慮する。敷地内を自由に散策していただく際に気になるのが、園内の車の走行です。けっこうなスピードで敷地内を走る車がおり、たいへん危険です。また、子どもの自転車との接触を避けるためにあえて正面門を閉じていても自由に開けて出ていかれる方がたまにいます。門を開けたままにしていかれる方もいてこれまた危険です。これではのんびりとお散歩どころではありません。舗装がはがれている箇所もありますので、車の走行を控えてこれ以上の破壊を防ぐ効果も期待したいところです。もちろん通常の園内の管理(ダンプなどの走行)に支障がないようにしなければなりません。
- 安全性だけを重視した公園ではなく、これから主流になるであろう、子どもの創造性を重視したプレーパークの概念を取り入れて欲しい。子どもたちが、安全に、しかし、予め設えられた設備や遊びのプランの選択肢に縛られることなく、自由に変更や改変を加えて、自分たちのアイディアとスタイルで楽しみ、発見や創造する喜びを味わえる公園を目指して欲しい。
- 現在、常時建物を利用している各団体から維持費として利用料を徴収する。文化財に登録されたことで、今まで以上にきめこまやかな管理が必要となるため維持費をいただくほうがよいと思います。
- トイレ整備については、デザインの提案をいかし、中身は思い切り循環型のエコトイレにしてください。「エコシステム」でのトイレはまだ珍しいので、トイレ目当てで交流人口の拡大に貢献すること間違いなしです。
- 業者との契約は、金額中心の入札方式ではなく、この建物や計画に理解を示してくれる業者にお願いして欲しい。
- 若者やクリエイティブな人材が集まり易いシェアオフィスを設けて欲しい。もしくは若者を管理人して、建物自体に創造性を持たせて欲しい。
- 若者や学生が施設内でいろいろ学ぶにあたって、インターネット利用は必須なので、wifi機能などを充実させて欲しい。
- 靴を脱ぐのに抵抗を感じるので、土足出入り可能にして欲しい。
市の考え
インターネット環境の整備につきましては、交流活動の場づくりの事業項目に追加します。その他のご意見につきましては、具体的な施策の中で参考とさせていただきます。
情報発信について
- ホームページを制作し、地元住民の方たちの活動を外部に伝える事、コミュニケーションを行う事を目的とします。東京の人々にわかりやすくエコロジーでの活動を伝え、その反応がうまく伝わるようにします。また、エコロジーの空間的な活動紹介も行います。エコロジーガーデン模型を俯瞰した画像を載せ、実際にそのエコロジーガーデン内で写真を撮った方たちに、その位置情報とともに写真をHPに送って頂きます。すると、その模型の画像の中に、その位置情報によりどこで撮れたかがマーキングされ、さらにどのような写真が撮れたかなど、豊富なビジュアル情報でエコロジーガーデンの魅力を様々な人たちにシェアできるシステムを考えております。四季の写真や、イベント情報などと、エコロジーガーデン内のプロジェクトの活発さを広くアピールできる場として活用できるはずです。
- 新庄市内にエコロジーガーデンをアピールした看板はほとんどなく、新庄市内でのエコロジーガーデンの位置づけは、十分とは言えません。そこで看板制作そのものを活動化して提案します。作業の流れとしてまず、市内の子ども達に学生とともにエコロジーガーデンを含めた、あちこちの文化資源を巡り、それぞれの魅力を知ってもらいます。その後、それら辿ってきた文化資源を相対的に見たときの、エコロジーガーデンの良さを子ども達に看板で全面的に表現してもらい、その看板を市内の至る所に設置します。この制作作業によって、新庄市内全体にエコロジーガーデンのイメージを広く人々に知って頂けます。
- 新庄を広報するためのポスターを、新庄まつりだけでなくエコロジーガーデンを前面に出したものを作成し、新庄=エコロジーガーデンとなるくらいにアピールする。
- 市民には色々な年令の人がおり、kitokitomarcheなどは若い人たちも多く活気があるが、年齢層にこだわらず多くの人々が訪れるためにはFacebook、TwitterなどのSNSのみでの情報発信、情報交換には限度があると思う。人と人をつなげるのはやはり人であると思うので、高齢の方から伝承することも多いこの計画内容を理解してもらい、また、協力していただく人の輪を広げるためにも、情報発信の苦手な年代の人々への配慮とフォローをお願いしたい。
- 情報発信について、いろいろな年齢層の方に合った発信の工夫が必要なのではないかということ。
市の考え
情報発信事業の具体的な施策の中で参考とさせていただきます。
その他
- 南側エリア図、表紙のイラストについて、にぎやかさを出すためのイラストと思いますが、人は視角からイメージし考えます。とても違和感をおぼえるのは、私だけではないと思います。自然環境と蚕糸試験場の歴史をいかしたイラストにお願いします。かつて教科書に掲載されているイラストを男女平等の視点から調査し、文部科学省に訂正を提言した経験があります。視角から訴える無自覚な中での意識の刷り込みは警戒しなければならない基本と心得ます。
市の考え
南側エリア図につきましては、青山学院黒石研究室の学生が実測に基づいて製作したパースをもとにしています。多くの方々に具体的な活用イメージをもっていただけるようにと、あえてイラストを採用しています。
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