新庄藩9代藩主正胤(まさつぐ)が文政13年(1830)に技術者を招き、藩の特産品として奨励したのが始まりです。
細い絹糸で織り、大変きめ細やかな作業が必要なため、10センチメートル織り上げるのに名人でも丸一日かかかってしまうほど手間がかかる織物です。明治末期に生産が途絶え“幻の織物”と呼ばれていたこともありました。
織り目の模様が20種類もあり、織り上げてから染色するためしっとりとした風合いと輝く光沢が特徴。気品あふれる美しい製品が数多くあり、お土産・贈り物に喜ばれています。
新庄亀綾織伝承協会
新庄亀綾織伝承協会では、商品の展示・販売を行っております。詳しくは、下記までお気軽にお問合せください。
場所
新庄市十日町1509-2
電話番号
0233-22-0025
開館時間
午前10時から午後5時まで
定休日
毎週土曜日・日曜日、年末年始
協会HP
https://www.kameayaori.com/(外部サイトにリンクします)
新庄亀綾織の歴史
- 1830年
新庄藩9代藩主正胤(まさつぐ)が上州(群馬県)から技術者を招き、藩の特産品として奨励したのが始まり。 - 1868年
戊辰戦争で道具がすべて焼失。 - 1870年
藩主正実が授産場を設け、士族の婦女子を集めて機織りを再開 - 1888年
資金難により授産場が閉鎖されたが、農商務省より資金を借り再興。 - 1903年
再び閉鎖。県立中学校開校に伴い、養蚕部屋は下宿として利用され、ついに亀綾織途絶える。 - 1914年
電力による織機により織物を開始。 - 1926年
業界の不況と、亀綾織りの技術の機械化が困難なためコスト高となり、経営に行き詰まり閉鎖。 - 1931年
再興を試みるも断念。 - 1946年
再興を試みるも断念。 - 1981年
「最上モデル定住圏における地域特産品の開発調査」で新庄亀綾織が選定され、調査部会活動が開始。 - 1982年
新庄市では亀綾織の復元を県工業技術センター置賜試験所へ委託し、紗綾形、八つ橋織など9種類の復元に成功。 - 1985年
新庄亀綾織伝承協会が発足。置賜試験場宮下専門員を講師に招き、亀綾織についての学習運動を始めた。 - 1986年
実技学習活動が実を結び、亀綾織の基本といわれる「紗綾形」の復元に成功。 - 2001年
新庄駅前通りに体験工房「機織り長屋」をオープン。 - 2017新庄市十日町に移転
周辺案内図
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このページに関する問い合わせ先
もがみ物産館
電話番号:0233-28-8886
新庄亀綾織伝承協会
電話番号:0233-22-0025
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